2010年3月25日木曜日

小倉遊亀展


兵庫県立美術館で開催中の小倉遊亀展に行ってきました。
田辺聖子全集の美しい装丁が以前からずーっと気になっていた遊亀。
平日でゆっくり見れるかと思いきや、すごい人!
大勢の人の頭の後ろからやっと見れる感じ。。。


それにしても人物画の原画はとても大きくてすごい迫力。
画集では分からない、胡粉のキラキラ感がとっても綺麗です。
描かれた女性達の性格まで分かってしまうほどの観察力に
舌を巻いたり、今見てもファッショナブルな洋装、和装、
一緒に描かれているインテリアや小物なども、
どこを見ても素敵でとても参考になりました。



          *



ところで、図録の表紙にもありますが「とうとう絵描きになってしまった」という言葉から遊亀のただならぬ覚悟が伺えるのですが、
街で同じ遊亀展のポスターを見かけるたびに何故か
こちらも身が引き締まる思いがするんです。。。
一生描き続ける覚悟は正直大変です。でも何かずっと巧くなるように
努力できるものがあるというのはきっと幸せなことですね。


会場には他にも遊亀の言葉が一緒に展示されてますが、
どれもいいです!今年で没後10年ということですが、
105歳で亡くなるまで描き続けたというから
その執念はほんとにすごいですね。。。
実際、70代や80代の作品の美しいこと!!
私が70代になるまでにはまだまだ時間があると思うと、
とても勇気をもらえます。105歳までには更に時間がありますし!

2010年3月18日木曜日

茶乃逢オープンです


先日からお伝えしていた京都のカフェ"茶乃逢”が今月の14日に
オープンしました。場所は三条通・河原町を東に少し入ったところ。
新撰組で有名な池田屋の真向かいになります。











こちらのお店の設計デザインは
雷蔵デザインの渡邊氏。
落ち着いた大人の空間を多く手がけられています。
本当にびっくりするほど自由に描かせて頂いて、、、
素敵な空間を作って下さいました!


照明になっている絵は味わいのある和紙に刷られているのですが、こちらを作って頂いたのがHUDDLEの水間氏。和紙のセレクトや照明になった時の見え方をアドバイス頂いたり、実際に設置するまで大変お世話になりました。












そして、今回のプロジェクトの全てをコーディネートして下さったのがVISION TRACKの西野さん。インテリアやファッションの造詣がとても深いだけでなく、気配りと笑いのセンスが抜群な方なので、ほんとにいつも楽しくお仕事させて頂いてます。今回も何から何までありがとうございました♪










さて、こちらは茶乃逢で実際に頂ける”和ふぇ”。ボリューム満点!
これからの季節はテイクアウトして、お花見しながら頂くのも
おすすめです。

というわけで、今回はいつもに増して沢山の方にお世話になり、
仕上っていく過程も見ることができてとても良い経験になりました。
京都にいらした際はぜひ茶乃逢にお立ち寄りください。

2010年3月1日月曜日

7つの照明


前回のブログで少し触れた、大好きな分野とはインテリアです!
今回は京都三条通りに今月オープンするお茶屋さんのカフェに
飾るための絵を制作しました。
オープン目前の様子を少しご紹介したいと思います。



この日は内装の最後日で皆さんバタバタの中、
全部で7つある絵を設置してきました。
7つ並べるだけなんですが、これがすごく難しくて・・・
皆さんにチェックしてもらいつつ、無事並べ終えました。。。






7つの絵にはストーリがあります。
舞妓さんがお茶の親善大使となって世界の都市へ出かけていく、
というお話。全部で7都市。NY、パリはもちろん、
リオやケニアまで行っております!
描いているうちに私まであちこち旅行した気分になるほど
とても楽しいテーマでした。



ただ絵を飾るというだけでなく、絵の裏側から
ライトアップされた照明にもなっていて素敵です。
和紙通したふんわりあたたかな光が行灯のようで、
とってもいい雰囲気を作り出しています。



そして今回はいつにも増していろんな方々にお世話になりました。
またオープンしましたら改めて詳しくご紹介したいと思います!